やっぱりロックが好き
2015年俺の10枚(聴いた基準)
2015.
12.31
毎年恒例の1年振り返りですね。マイ10枚プラスでライブなどもさらっとおさらいします。
2015年は、宅録 => AOR => 80’s => ロックンロール な流れだった
今年一年を振り返るとRobert Wyattから入って、Dinasour Jr. Violent Femmesで終わりつつある。気づけばロック回帰しまくりの一年だった。2年前がブラーで去年がテクノちょい噛み。宅録とロックの小さな振れ幅の中で行き来してるとつくづく思う。2015年の聴いたものはこちらから
Jerry Paper “Big Pop For Chameleon World”
まずは年明けにThe Rock’n Roll Aids Productions 魚住さんからライブ前日に教えてもらい急遽観に行ったJerry Paper。(ライブレポート)脱力・ひねくれまくってるけど異次元にポップ。ライブのなめた感じもよかったです。
LOVE APPLE
Numero発掘もので、レコード兄さんから教えて貰った一品。録音状態がゆるゆるのホームレコーディングのようで、なにかが抜けた簡素な録音から聴こえてくる音とメロディ・ハーモニーが最高に響きます。シャッグスの枠に入るだろうけど+2度ぐらいアットホームな感じです。
ムーンライダースと出会う
ムーンライダース “アマチュアアカデミー”
まったく自分でも抜けてるものや偏りのある嗜好なんで、けっこうスルーしている音楽があるある。ムーンライダースも20代頭ぐらいに聴いてみたけど、買ってることだけで満足しているだけで、なんにもピンと来てなかったけど、80年の三部作が好みのはずとのことで、聴いてみると「汗のないファンクネス」という形容がぴったりの80’s感NW感ありの、はねてるけど重力軽めのポップの仕上がりにどハマり。特に”30″は、自分自身30だったりリリースが生まれ年だったりで、思い入れが強いのでアマチュアアカデミーで。その後、福岡旅行の際に北野たけしの新作映画が鈴木慶一氏だったり、ビックリ水族館・武川雅寛氏・ARTPORT買ったり、今年一番はまったアーティストかと思う。2015年ですけどね。
鈴木さえ子 “神秘と科学”
合わせて鈴木さえ子氏の84年作も鈴木慶一のサントラ的な牧歌テクノポップといい感じの歌がまざっていい感じ。
The Internetよりもチャンス君
Donnie Trumpet & The Social Experiment “Surf”
ディアンジェロやケンドリックラマー、ブラックロックな作品が今年はかなりフォーカスされていたけど、個人的には Donnie Trumpet & The Social Experimentの少し抜けた明るさとスカパンクのボーカルのようなくせの強いChance the rapper の声がひとつ抜けてました。音の軽さもよかった。
Wondercore Islandのミックステープの Vulture Street Tape Gang – You Are My Light
他の作品はかなりテープコラージュとトラックメイキングが強い中、このトラックはリズムのでこぼこ感と宅録感がまざっていい感じに抜けてた。
[bandcamp width=100% height=42 album=317231010 size=small bgcol=ffffff linkcol=0687f5 track=689620062]
いまさら発見したアルバムたち
Leven Signs “Hemp is here”
85年作で、general strikeやhomosexualsのようなひねくれアンビエント。今聴いてもすごい新鮮。
再発発掘系のディープさは年々激しくなる。Milk From Cheltenhamもよかったな。あとはアンビエント / ノイズだと、
L. pierre “surface noise”、Slime Code(2012)Sculpture、Suna arawもよく聴いた。
Shelleyan Orphan “Helleborine”
87年作。鈴木さえ子絶賛ということで買ってみた。聴いてみると80後半のギターポップなところに室内楽的・アーサーラッセル的な間の感じがスルメ状態。
長く聴けるアルバムです。しかし今年は80’sばっかり買ってる。
自由な音楽
Mocky “Key Change”
アルバムもさることながら、ライブが最高に自由で多幸感にあふれていて最高だった。曲を演奏するというよりは、複数人で音を出してそれが音楽になるという感じの珍しいタイプ。本当に音楽が好きで楽しそうな人だった。年間ベストライブのひとつ。
Eduardo Mateo “Cuerpo y Alma”
「ファナモリーナもフェイバリットにあげる」で知ったウルグアイのSSW。ファナモリーナ感もあるし、なによりSSW然としながらも自由な音楽とメロディがツボに。どれを聴いても楽しい発見のあるアーティストだった。ジャケットも最高。
https://www.youtube.com/watch?v=VX41N6XGyPw
ロックンロールに戻る
ALEX CHILTON “Bach’s Bottom”
アップルミュージックのおかげで廃盤レア盤も聴けるようになった。チルトンのソロもそのひとつで、ギター・ドラム・ベースに歌がのっかって、最高にロックンロール。なんだかんだで戻ってきました。
2016年は Vic Godard / Soft Boysあたりを
年末にかけてロックに拍車がかかり、Violent FemmesやDinasour Jr. ・XTCあたりをききまくる。カートのデモ音源が出たりでもうグランジ二週目に入っていくんだろうな。2015年はブラックロックなものが多かったけど、2016年は荒ぶれたロックンロールなバンドが出てきたらいいのになー。などなど。
その他
一年でみたライブなど
- Jerry Paper — 変態をみた!
- 高松次郎 — NW感全開の暮らしの手帖
- Evan Parker — フリージャズは今もフリージャズ
- 直島周辺の美術館
- Mocky — 自由全開
- マグリット
- エンケン — フォーク歌舞伎
- 豊永亮 / 竹内圭 / 川端宏昌 — マサカー
アップルミュージックはやはり衝撃だった
この一年でCDを買う枚数が格段に減った。これから、レコードが伸びるのかストリーミングのみになるのかかなりの変化がすすんでいくだろうな。
RECODATAの発表
個人的にはRSD2015に合わせてwebサービス「RECODATA」を発表できた年だった。その後特に発信はしていませんが、英語版もできたので、まずは整備とGoogleまわりでの調整。コンテンツ作りをコツコツと行いながら、どうあるべきかを考え継続的に改善していきます。