サントラもしくは映像的な音楽。
映像のある/未完の音楽
2014.
02.25
サントラもしくは映像的な音楽。
サントラというものは特殊な音楽だ。ロックだろうとジャズだろうとクラシックだろうとサントラ用に作られたものには余白がある。ある時は景色の一部に、またある時は主人公の心情の一部に。結果として未完ともいれる状態での完成がサントラには成立する。
この余白は難しい。意図して作ろうとしてもなかなかできない。物事に従うことのあくまで結果でしかないから。
唯一毎回チェックしてるジャームッシュが好きなのは毎回全編にわたる一つの音楽が映画の中の制約になり、不思議な間がしゅんでるからだろうか。。
しかし、映画のことはわからない。
今回は、サントラもしくは映像的な音楽をば。
サントラより
Jon Hassell – Amsterdam Blue / The Million Dollar Hotel
ミニマルトランペット奏者によるミリオンダラーホテルへの提供曲。
映画自体見てないので、適当には言えないけど、溶け込みのお手本のようなミュージック。ベースはだれ?wobble臭いけど。。
夜っぽいし、静寂っぽいし。うむ。
Latin Playboys – Manifold De Amour / Desperado
音楽の雰囲気への寄与率がすごく高い。伊達男バンデラスとチカーノロックで悪さ倍増。あんなに銃打ちまくっても、納得の世界になっちゃうよ。
John Lurie & Tom Waits – River Of Men / fishing with John
ジョンルーリーによる、釣りドキュメンタリー番組。ジャームッシュやらトムウェイツやら、お馴染みの方々。川をくだりながら歌われるトムウェイツの言葉は、雰囲気ありすぎのおっさんの鼻歌。
映像的な音楽
Directorsound – The Rejectee
なにかが足りないから魅かれる。明確な絵があるかのような音楽。麦ふみクーツェが音楽のような本で、Directorsoundが映画のような音楽。
曲としてのサントラ
Everclear – The boys are back in town / Detroit Rock City
Thin LizzyにもKISSにもハードロックも特に思い入れはないけど、90’sなアメリカンロックなアレンジにものすごく高揚感のある曲。これでもかというほど王道な感じが潔い。
REMEDIOS SILVIA PISA – NACI EN ALAMO / VENGO
最後にかかる曲は映画の全てが詰まってるような。なんともいえないテーマな曲。また観たくなった。
映画に詳しいかったら、もっといろんないいサントラとか知ってるんだろうな。